歴史
こだわりの『造り』を続ける
飛騨で最も小さな造り酒屋
趣きと風情、情緒溢れる古い町並みに蔵を構える川尻酒造。飛騨で最も小さな造り酒屋
全国的に見ても有数の小さな造り酒屋で、江戸末期、天保10年(1839年)に創業しました。
1970年代には糖類・調味液の使用・三倍醸造・桶売りを全廃し、通常の蔵元であれば一部の特殊品にしか使用しない特別な製法を全ての商品に用い、現在に至るまでコクのある酒質の酒造りを目指し続ける飛騨で唯一の個人経営の蔵元です。
出来上がった酒のほとんどを高山市内の小売店にしか卸さない、少量仕込みで酒造りを行っております。
それ故に地元飛騨の人々に愛され続ける酒を醸したいと日々、変わらぬ味を求めております。
酒造り
酒本来の味わいを求め
醸す伝統の技と造り
お酒のコクと日本酒の五味を追求し、原材料を純米酒から普通酒まで厳選された飛騨米を全量玄米で購入し、自社精米を行い、かけ米は甑と和釜で蒸しあげた後に自然の冷気にさらしてゆっくりじっくりと冷やしていきます。醸す伝統の技と造り
こうする事で理想的なもろみ経過を得られます。その後、特殊な製法を用い搾られた酒は甘味・辛味などが離れ、刺激的で荒々しい味わいとなります。
その為、出来上がった酒をそのまま出荷するのでは無く、さらに数年間じっくりと熟成期間を経る事で角の取れたまろやかな風味と旨味に変化させていきます。良い原材料を選び、それを丁寧に処理して基本に忠実に仕込む事を持続させる事で蔵元が求めた味わいになるのです。
熟成古酒
日本酒の五味をまろやかに
コクと旨味ある酒質
近年の淡麗な飲み易い酒質の日本酒では無く、日本酒を構成している五味がまろやかに調和する酒本来のコクと深みを常に探究し続け、辿り着いたのが”熟成古酒”。コクと旨味ある酒質
おり酒以外の酒は貯蔵庫で厳しい温度管理のもと、最低でも2〜3年間の熟成期間を経て出荷されます。
熟成させる事で角の取れた柔らかみと丸みを帯びた味わいになり、蔵元が求める真の日本酒の姿と味わいに仕上がります。
元々が少量仕込みなのでほとんどが地元で消費され、一般流通する事があまりありません。
決して万人受けする酒ではありませんが、「これを呑んだら他の酒では物足りない」と感じて頂けるコクと旨味のある酒造りを目指して、酒を醸し続けています。