歴史
「飛騨」を冠する酒
創業宝永元年(1704年)以来、飛騨で永きに渡り酒造りを営む銘酒「白真弓」蔵元 蒲酒造。酒名の「白真弓」とは、和歌の世界で“ひだ(飛騨)”に掛かる枕詞の【しらまゆみ】を由来としてます。
万葉集で「しらまゆみ 斐太(ひだ)の細江のすが鳥の…」という一首があるように、「しらまゆみ」ときたら飛騨、飛騨といえば「白真弓」と言われるように願いを込めて名付けられました。
その酒は、飛騨山脈から沸き出でる良質な水と緑豊かな飛騨で育った米の実り、そして厳しい冷え込みのある冬の寒さの中でじっくり醸され、その味わいは「白真弓」の名に恥じない味わいです。
伝統
伝統を守りながら、
新しい時代の酒造り
伝統とは、目に見えるものであったり、目には見えない習慣や技術、精神的なものだったりします。新しい時代の酒造り
蒲酒造では、「伝統とはどこか高いものの中にあるのではなく、一職人の中で受け継がれていくもの」というのを家訓に、その三百年以上の伝統を守ってきました。
杜氏を筆頭に飛騨で愛される酒造りをしていく上でも、伝統を守りながら、味を磨き、新たしい時代に合う酒造りに挑戦することで今の蒲酒造があります。
創業以来こだわる、コクがありながらも後味がすっきりとし、旨みが感じられる酒造りをもとに生まれる新しい酒は、今も飛騨の人々に愛される「白真弓」の一つの伝統の型ではないでしょうか。
杜氏
求めるのは旨いと思える
味のある酒
蒲酒造杜氏 藤井 藤雄 氏は、香りだけの酒を嫌い、味のある酒を、旨い酒を、との思いで日本酒の本来の味を大切にこだわりの酒造りに励んでおります。味のある酒
また、伝統を守りながら新しい酒造りにも挑戦する杜氏です。
藤井氏は、越後杜氏発祥の新潟県出身で、地元中学校を卒業後、銘酒「八海山」の蔵元「八海醸造」の扉をたたき、精米、酒母つくりなどの酒造りの基本を修行し、26歳の若さで杜氏となりました。
その後、岐阜県の蔵元で杜氏を勤めた後、平成3年に蒲酒造へ入社。三百年の伝統のある蔵で、その蔵元の伝統と想い、杜氏のこだわりをつたえる“旨い酒”を醸しております。
挑戦
守りながらも、
育てていく日本酒
300年以上ある蔵を、蔵の伝統を守り続けるというのは簡単なものではありません。育てていく日本酒
マラソンと一緒で「ほどほど」のペースを作り、突っ走りすぎず派手なことをせずに少し目の先のお客様のニーズを求め、新しい挑戦を施していく。これが蔵元が考える一つの答えです。
日本酒の原点といえる飲んで旨いと感じられる酒「児島屋長右衛門」、ガツンと辛口、味のある大辛口「夏蔵出し」、岐阜県で唯一残る木桶を復活させて醸す純米酒「生粋参百伝」など新たな挑戦によって醸された酒で、新しい日本酒在り方を追求し、また育てていこうと思っております。
受賞歴
IWC インターナショナルワインチャレンジ 金賞 吟醸
全米日本酒歓評会 金賞 吟醸
名古屋国税局新酒鑑評会 優等賞 吟醸