歴史
量産主義から品質主義へ
旨い酒をもとめて…
文化三年(1806年)養老国養老の地に創業。旨い酒をもとめて…
昭和20年代には「醴泉」の銘柄の使用をやめ、量産主義の造りをして行くようになります。
しかし昭和50年代後半より、大量生産から、手造り小仕込みという酒造りの原点に回帰。
「垢抜けて品格のある酒」を目指し、米・精米・仕込・造り・火入れ・瓶詰貯蔵・管理、蔵元の粋を尽くして酒造りに挑んでいます。更なる可能性を追求し続け、美酒を醸し続けている蔵元です。
伏流水
柔らかく清らかな水が生み出す
品格ある酒
豊富に湧き出る仕込水は、孝子伝説で知られる「養老の滝」と、日本名水百選「菊水泉」の湧水を源にもつ養老山系伏流水です。酒造りに欠かせない仕込水は、蔵の地下より沸き出でる地下水を使用しています。
水質・水量共に恵まれた当地では、今でも、ほとんどの家庭が井戸水を使用しています。
水の特徴は超軟水で、柔らかく清らかな水です。
“上品で品格ある味わい”を求め、軟水の特徴を活かしきる酒造りを行っています。
孝子伝説
泉から湧き出る水が酒になった伝説より名付けた特別な酒
美濃の国に、源丞内(げんじょうない)という貧しい若者がいました。丞内は、年老いて目が不自由な父を大切にしている、きこりでした。ある日、丞内が山の中で転んで眠ってしまったところ、夢の中で酒の匂いがしました。
目がさめると、香り高い酒が湧き出る泉がありました。丞内は喜んで、老父にその酒を与えると老父の目が見えるようになったのです。
時の帝、元正天皇は「これは孝行の徳を天地の神々がおほめになったのであろう」とおおせになりました。
天皇御自身、その酒になったという美泉を御覧になり「美泉は霊泉であり、若がえりの水です」とおおせになり、年号を若がえりの年、即ち「養老」と改めたということです。
この伝説より酒の名を「醴泉」と名付けました。
醴泉の酒
すべての酒に魂と真心が
こもった最高品質の造り
こだわりが醸し出した酒たちは、最高峰の純米大吟醸から、お値打ちな本醸造クラスまで、一貫して「醴泉」らしさが感じとれます。こもった最高品質の造り
さらに凄いのが、”らしさ”の中にも、原料米や酵母、精米歩合や造りによる風合いは見事に表現されているのです。
蔵元、杜氏、蔵人たちの”心”があってこそ、丁寧な仕込と品質管理が隅々まで行き届き、「醴泉」の色や個性になり日本全国の酒の中でもトップレベルの酒質に成り得たのでしょう。